鉄筋コンクリートスラブに埋め込んだ発泡オーバルパイプで中空部を
作り、I型梁(曲げに対し、必要度の低い中央部断面を絞り、
自重の軽量化をはかる)として配筋を行ったユニークな断面です。


「現場打ち鉄筋コンクリートボイドスラブ」工法は建物の水平剛性を
高め、また他の構造との一体化が容易で、耐震性にも優れた構造です。


同じ重量のスラブに比べ剛性が高いので、長大スパンの設計が可能です。
また端部の固定度が高いため、防振・遮音効果が大きくなります。

 





軽量化・フォームポリスチレン成形品導入に伴う作業効率の
強化が図れ、工期の短縮によりコストダウンが可能になります。


発泡オーバルパイプ材は支持金具で下端筋および型枠に固定し、上下左右の移動を防止。
また支持金具がスラブ上端筋のスペーサー補助金具となり鉄筋の踏み荒らしも無くなるので
配筋制度が向上します。


発泡オーバルパイプは吸水率1%以下です。鋼製パイプ仕様のようにパイプ内部への浸水の
危険性がないので竣工後、内装材にシミが発生する事はありません。
また、鋼製捨型枠特有の錆発生もなく、構造筋への透発進行の心配を解消します。


設備開口などの部分的変更にも弾力対応が可能です。
万一破損や中折れが発生した場合でも現場補修が可能です。


無数の空気で満たされた独立気泡体は、断熱効果も期待できます。